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国連の人権調査官、中露に「買収」され「人権侵害を隠蔽」した──UNウォッチ告発
「アル・カポネから補助金を受けるシカゴ警察」
イランは昨年9月、中国とロシアが主導する安全保障機構である上海協力機構への正式加盟を認められた。イランと中ロとのつながりはもはや経済的なものだけではないことは明白だ。
UNウオッチのヒレル・ノイアー事務局長は、「国連の人権調査官が中国の虐待者政権から金を受け取るのは、シカゴ警察がアル・カポネから補助金を受け取るようなものだ」「独立した人権専門家であるはずの人が、残虐行為を隠蔽するために行われた彼らのイベントを支持するだけでなく、政権から金を受け取るなんて信じ難い話だ」と批判している。
国連人権理事会の機能不全が指摘されるようになって久しい。ドゥハンの問題は、同理事会が互いにかばい合う権威主義国同士の人権侵害をかばう組織である、という実態を露呈させた。このシステムが温存される限り、権威主義国家で圧政と搾取と人権侵害に苦しむ人々が救われる可能性は限りなく低い。
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