インドネシア大統領「米と対等な関係望む」、相互関税に対案で交渉へ

4月7日、 インドネシアのプラボウォ大統領(写真)は、米国とは公平で対等な関係を望んでいるとし、米国の相互関税に外交で対処する方針を示した。ジャカルタで3月撮影(2025年 ロイター/Ajeng Dinar Ulfiana)
[ジャカルタ 7日 ロイター] - インドネシアのプラボウォ大統領は7日、米国とは公平で対等な関係を望んでいるとし、米国の相互関税に外交で対処する方針を示した。
「アメリカと交渉を開始する。良い関係を築きたい。公平な関係、対等な関係を望む」と西ジャワでの行事で述べた。
インドネシア政府はすでに報復措置は取らず、交渉する方針を示しており、政府高官の代表団を米国に派遣することにしている。
プラボウォ政権は、綿花、小麦、石油、ガスなどの米国製品の輸入拡大、非関税障壁の是正、米国製品への税優遇措置などを米側に提案する方向で準備を進めている。訪米団を率いるアイルランガ経済担当調整相は7日、100以上の経済団体との会合を開き、意見を聞いた。
財務省は、財政方針に変更はなく、現在の状況下でそれを維持するよう努力すると述べた。今年の成長率は5.2%と昨年の5.03%から加速を見込む。財政赤字は国内総生産(GDP)比2.53%。
インドネシア中央銀行は7日、連休明け8日の国内外為市場で「積極的に介入」する方針を示した。