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テキサス州はしか感染、ワクチン未接種の子ども死亡が2人に 

2025年04月07日(月)10時12分

米テキサス州の保健局は6日、同州で500人近くが感染している麻疹(はしか)の流行で2人目の子どもが死亡したと発表した。写真は2月25日、テキサス州セミノールで撮影(2025年 ロイター/Sebastian Rocandio)

[ワシントン 6日 ロイター] - 米テキサス州の保健局は6日、同州で500人近くが感染している麻疹(はしか)の流行で2人目の子どもが死亡したと発表した。感染は全米22州に広がっている。

この学童はワクチン未接種で、基礎疾患はなかったが、はしかによる肺不全により3日、病院で死亡した。

ロバート・ケネディ・ジュニア厚生長官はXへの投稿で、死亡した子どもは8歳のデイジー・ヒルブランドさんと特定した。ワクチン懐疑派の同氏は、ワクチン接種は個人の選択としていたが、6日にワクチンははしかに対する最良の予防法だと述べた。

ケネディ氏はヒルブランド家を訪問し、娘の死を慰めたと明らかにした。またテキサス州のアボット知事の要請により、米疾病対策センター(CDC)のチームを再派遣したと付け加えた。

はしかワクチンは2回の接種で97%の有効性が見込まれている。CDCはウェブサイトで、ワクチンがはしかに対する最良の予防法だとしている。

一方、共和党上院議員で医師のビル・キャシディ氏は3月30日の週、食品医薬品局(FDA)やCDCの職員を含む1万人を解雇する再編計画について協議するため、4月10日にケネディ氏に上院保健委員会への出席を求めた。ただ委員会関係者は4日、委員会の手続きに従って7日前の通告がされなかったとの理由で10日の公聴会は開催されないと述べた。新たな日程は未定。

CDCの3日時点の数字によると、全米で毎週124人の新規感染が報告されており、今年に入ってから感染者は累計607人に達した。2024年に全米で報告された感染者総数は285人だった。

ロイター
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