米政権、CDC所長にワクチン肯定派の元下院議員起用を検討

米ホワイトハウスは、疾病対策センター(CDC)所長に元共和党下院議員で医師のマイケル・バージェス氏(74)を起用することを検討している。写真はCDC本部。2014年3月、アトランタで撮影(2025年 ロイター/Tami Chappell)
Michael Erman Jarrett Renshaw
[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米ホワイトハウスは、疾病対策センター(CDC)所長に元共和党下院議員で医師のマイケル・バージェス氏(74)を起用することを検討している。事情に詳しい3人の関係筋が明らかにした。
1月に議員を退任したバージェス氏は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)中、議会に対し、ワクチンは予防可能でありながら命を脅かす病気から米国人を守ることが証明されている「安全かつ効果的なツール」であると説明。ワクチンへの抵抗感に対処する必要性を訴えた。
この件について説明を受けたという関係者によると、バージェス氏が候補に挙がる可能性は高いものの、まだ決定は下されていないと指摘した。
バージェス氏とホワイトハウスはコメント要請には応じていない。
同所長の指名を巡っては、ホワイトハウスが先週13日、元下院議員で医師のデーブ・ウェルドン氏を指名する方針を撤回することが事情に詳しい関係筋から明らかになっていた。ウェルドン氏はワクチン批判派で中絶の権利にも反対してきた。