イスラエル連立政権、超正統派学生の徴兵免除巡り不和

イスラエル連立政権に加わるユダヤ教超正統派の政党が、ネタニヤフ首相に倒閣をちらつかせて超正統派の宗教学生の徴兵免除を迫っている。写真はガザで18日撮影(2025年 ロイター/Amir Cohen)
[ブネイ・ブラク(イスラエル) 18日 ロイター] - イスラエル連立政権に加わるユダヤ教超正統派の政党が、ネタニヤフ首相に倒閣をちらつかせて超正統派の宗教学生の徴兵免除を迫っている。
連立政権を構成する超正統派政党2つのうち、「ユダヤ教トーラ連合」の一部議員は6日付の書簡で、政府が超正統派学生の徴兵免除を正式に認める新法を成立させなければ、予算案に反対票を投じると表明した。
政府は月末までに予算案を通せない場合、解散総選挙を行う必要がある。ユダヤ教トーラ連合は議会で7議席を持つ。
ネタニヤフ首相はこれまでも連立内の不和を収めてきた実績があり、今後の成り行きを予想するのは時期尚早だ。ただ専門家は、超正統派議員らは今回一歩も引かない構えであり、首相は予算を通すため連立外に協力を仰ぐという異例の対応を迫られるかもしれないと述べた。
首相府はコメントを控えた。