セブン&アイ、クシュタールなどと秘密保持契約 米売却対象店舗で

3月19日、セブン&アイ・ホールディングスが米国の店舗売却を巡り、カナダの小売大手アリマンタシォン・クシュタールや複数の店舗の買い手候補と秘密保持契約(NDA)を結んだことが分かった。2月11日、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Ritsuko Shimizu
[東京 19日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングスが米国の店舗売却を巡り、カナダの小売大手アリマンタシォン・クシュタールや複数の店舗の買い手候補と秘密保持契約(NDA)を結んだことが分かった。
米独占禁止法上の理由から買収時に店舗売却が必要になるとみられており、秘密保持契約を結ぶことで、セブン、クシュタール、店舗の買い手候補は情報のやり取りが可能となる。
セブン&アイの広報担当者は「秘密保持契約を締結したことは事実」と述べた。契約を結んだのは3月上旬で、13日に行われたクシュタールの会見よりも前になる。
対象となるのは約2000店舗で、セブン&アイの事業全体に関するNDAではない。セブン&アイは「これまで通り、米独占禁止法に対して建設的にエンゲージしていく」とコメントしている。
全米コンビニエンスストア協会によると、米コンビニ市場におけるシェア(店舗数ベース)はセブンが8.5%で首位、クシュタールは3.8%で第2位となっている。