中国主席、パナマ運河巡る米主導グループとの取引に怒り=WSJ

3月18日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、中国の習近平国家主席(写真)が香港企業によるパナマ運河権益売却計画に怒りを示していると伝えた。写真は北京で11日撮影(2025 ロイター/Tingshu Wang)
[18日 ロイター] - 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は18日、中国の習近平国家主席が香港企業によるパナマ運河権益売却計画に怒りを示していると伝えた。米主導の投資家グループに売却することについて香港企業から事前に承認要請がなかったことも一因という。
パナマ運河の重要港湾の運営権を持つ香港企業CKハチソン・ホールディングス(長江和記実業)は4日、資産運用世界最大手の米ブラックロックが主導する投資家連合に、この運営権を売却することで合意した。
この取引を巡っては、中国への裏切りとして批判するコメントが国営メディアに掲載された。一方、トランプ米大統領は歓迎の意を示した。
WSJが複数の関係筋の話として伝えたところによると、習指導部は元々、パナマ運河権益問題をトランプ政権との交渉材料にするつもりだったという。