原油先物は続落、米ロがウクライナ巡りエネ施設攻撃停止で合意

アジア時間序盤の原油先物は続落している。写真は1月18日、カナダのアルバータ州クレアズホームで撮影(2025年 ロイター/Todd Korol)
Laila Kearney
[19日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は続落している。米ロ首脳がウクライナのエネルギー施設やインフラに対する攻撃を30日間停止することで合意し、ロシア産原油の供給拡大につながる可能性が高まった。
0006GMT(日本時間午前9時6分)時点で、北海ブレント先物 は0.12ドル(0.2%)安の1バレル=70.44ドル。米WTI先物は、0.15ドル(0.2%)安の66.75ドル。
トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は18日に行った電話会談で、ウクライナのエネルギー施設やインフラへの攻撃を30日間停止することで合意。一方、プーチン氏は米国が提示する広範な停戦案を受け入れなかった。
ロシアは世界有数の石油供給国だが、ウクライナ戦争開始以来、エネルギーに対する制裁で生産量は減少している。アナリストは停戦が制裁緩和につながる可能性があると指摘する。
米国の関税政策は原油価格の重しになっているが、中東での混乱継続で価格下落は限定的。
トランプ氏がイエメンのフーシ派に対する攻撃を継続する方針を表明したほか、200人が死亡したとされるイスラエルのガザ空爆で石油供給のリスクが再び高まっている。