カナダ首相、北極圏で安全保障の取り組み強化を約束

3月18日、カナダのカーニー首相は、北極圏における同国の安全保障面での取り組みを強化する考えを明らかにした。カナダ・イカルイトで撮影(2025年 ロイター/Carlos Osorio)
Carlos Osorio
[イカルイト(カナダ・ヌナブト準州) 18日 ロイター] - カナダのカーニー首相は18日、北極圏における同国の安全保障面での取り組みを強化する考えを明らかにした。
2022年に初めて打ち出した早期警戒レーダーシステムをオーストラリアと協力して建設するほか、この地域での軍のプレゼンス拡充に向け4億2000万カナダドルを支出する。
米国との国境から北極までカバーする早期警戒レーダーシステムには今後20年で69億カナダドルを振り向け、2029年から稼働させる。
カーニー氏は「われわれは主権を守るためにカナダ北部に投資しなければならない」と訴えた。
10月の予定から前倒しでの実施が見込まれる総選挙で、カーニー氏が率いる自由党と政権の座を争うことになる最大野党保守党も先月、北極圏に基地を設け、地域の安全保障を強化すると表明していた。