カナダ首相が欧州訪問、「信頼できる同盟国」と関係強化 初外遊

カナダのカーニー首相は17日、就任後初の外遊先のフランスで、欧州の「信頼できる同盟国」との関係強化が重要になると述べた。 (2025年 ロイター/Thomas Padilla/Pool via REUTERS)
Michel Rose
[パリ/ロンドン 17日 ロイター] - カナダのカーニー首相は17日、就任後初の外遊先としてフランスと英国を訪問し、欧州の「信頼できる同盟国」との関係強化が重要になると述べた。
カーニー氏は14日に就任。カナダ首相の通常の初の外遊先は米国だが、トランプ米大統領がカナダと欧州の双方に関税措置で圧力をかける中、カーニー氏はまず欧州を訪問した。
マクロン仏大統領との会談に先立って行った冒頭記者会見で「フランスのような信頼できる同盟国との関係を強化することが、カナダにとってこれまで以上に重要になっている」と述べた。
これに対しマクロン氏は「われわれは、国際ルールを尊重する公正な貿易が全ての人の繁栄にとって望ましく、関税よりもはるかに効果的だと信じている」と言及。カナダは自国の国益を守りながら、国際舞台で協調姿勢を示す国の良い例だと述べた。
両首脳はこの後、エリゼ宮(大統領府)で昼食を取りながら会談した。
カーニー氏はその後、英国を訪問し、ロンドンでチャールズ国王と会見したほか、スターマー首相と会談した。
英首相官邸の発表によると、スターマー氏は両国が「最も緊密な同盟国で友人だ」と強調した。「両首脳は英国とカナダの連携が共通の歴史と価値観、英連邦への所属、共通の国王に基づいているとの認識で一致し、関係強化への期待を示した」という。