スペイン、AI生成コンテンツの表示義務化へ法案 違反なら罰金

3月11日、スペイン政府は、いわゆる「ディープフェイク」の使用を抑制するため、人工知能(AI)によって生成されたコンテンツを適切に表示せずに使用した企業に多額の罰金を科す法案を承認した。写真はロペス・デジタル変革相。スペインのマドリードで昨年9月撮影(2025 ロイター/Violeta Santos Moura)
[マドリード 11日 ロイター] - スペイン政府は11日、いわゆる「ディープフェイク」の使用を抑制するため、人工知能(AI)によって生成されたコンテンツを適切に表示せずに使用した企業に多額の罰金を科す法案を承認した。
ロペス・デジタル変革相はこの法案について、欧州連合(EU)のAI法のガイドラインを採用し、リスクが高いと判断されたAIシステムに厳格な透明性義務を課すと記者団に述べた。
AIが生成したコンテンツに適切な表示を怠った場合、「重大な違反」と見なされ、最高3500万ユーロ(3820万ドル)または世界での年間売上高の7%の罰金が科される可能性がある。
法案では潜在意識に働きかけて行動を誘導する「サブリミナル技術」の使用なども禁止する。
法案の可決には議会下院の承認が必要。