ニュース速報
ワールド

トランプ氏、テスラ車を購入 「マスクへの支持の証し」

2025年03月12日(水)07時44分

トランプ米大統領は11日、電気自動車(EV)大手テスラのトップで、「政府効率化省(DOGE)」を率いる実業家イーロン・マスク氏への支持を表明するため、テスラの新車を購入すると述べた。テスラ販売店での抗議、米加州パロアルトで8日撮影。(2025年 ロイター/Laure Andrillon/File Photo)

[11日 ロイター] - トランプ米大統領は11日、電気自動車(EV)大手テスラのトップで、「政府効率化省(DOGE)」を率いる実業家イーロン・マスク氏への支持を表明するため、テスラの新車を購入すると述べた。

連邦政府職員の大がかりな解雇の陣頭指揮を執るマスク氏を巡っては、国内で抗議行動「テスラ・テイクダウン(テスラたたきつぶせ)」が広がり始めており、テスラの株価も急落している。

この日トランプ氏はホワイトハウスで新品の赤いテスラ車に乗り込むパフォーマンスを見せた。自身は運転せず、ホワイトハウス職員らが使うと説明した。支払いは小切手で行い、マスク氏から割引を受けるつもりはないと語った。

オレゴン州ポートランドの販売店の前では先週、約350人がテスラへの抗議活動を行った。ニューヨーク市の販売店での抗議活動では9人が逮捕された。テスラのショールームへの破壊行為も報告されている。

トランプ氏はこうした暴力行為を国内テロ行為とみなすとし、「偉大なアメリカの企業に損害を与えている」と批判した。

トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」でマスク氏が国のために「素晴らしい」仕事をしていると主張。「真に偉大な米国人であるイーロン・マスクへの信頼と支持の証しとして、私は明日の朝、新品のテスラを買うつもりだ」と述べていた。

マスク氏は自身のソーシャルメディア「X」で大統領に謝意を示した。

テスラの株価は11日、4%近く上昇した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米政権、司法省の公職汚職捜査部門で大幅な人員削減検

ビジネス

アングル:米消費者が自動車駆け込み購入、トランプ関

ワールド

林官房長官、日本のコメ関税改めて説明 米大統領報道

ビジネス

トヨタ・日立など満額回答、日産は要求下回る=25年
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 3
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 4
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 5
    スイスで「駅弁」が完売! 欧州で日常になった日本食、…
  • 6
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 7
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 8
    企業も働き手も幸せに...「期待以上のマッチング」を…
  • 9
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 10
    トランプ=マスク独裁は許さない── 米政界左派の重鎮…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題に...「まさに庶民のマーサ・スチュアート!」
  • 4
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 5
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 6
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 7
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 8
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 9
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 10
    著名投資家ウォーレン・バフェット、関税は「戦争行…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中