タイ、PHVへの税制優遇措置導入を計画=財務副大臣

3月10日、タイのパオプーム財務副大臣はプラグインハイブリッド車(PHV)の製造に税制優遇措置を導入する計画だと明らかにした。写真は2017年6月、タイのバンコクで撮影(2025年 ロイター/Jorge Silva)
[バンコク 10日 ロイター] - タイのパオプーム財務副大臣は10日、プラグインハイブリッド車(PHV)の製造に税制優遇措置を導入する計画だと明らかにした。議会で承認されれば2026年から適用する。
充電1回当たりの航続距離に応じて課税して、航続距離が長いほど税額が少なくなる仕組みとし、4月までに内閣に法案を提出するという。
タイは東南アジア最大の自動車生産拠点で、トヨタ自動車やホンダなど大手メーカーの輸出拠点でもあるが、自動車産業は不況に陥っている。昨年の国内生産台数は10%減少して4年ぶりの低水準に落ち込み、国内販売台数は26%、輸出台数は8.8%それぞれ減少した。
比亜迪(BYD)や長城汽車などの中国の電気自動車(EV)メーカーはタイの施設に30億ドル強を投じており、こうしたメーカーの大幅な値引きも競合勢を圧迫している。