タイ政府、今年の成長率3%超え目指す=高官

タイ政府は、今年の経済成長率を3%超に引き上げることを目指している。複数の政府高官が3月10日明らかにした。写真は首都バンコクの上空。2023年7月撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
Kitiphong Thaichareon Chayut Setboonsarng
[バンコク 10日 ロイター] - タイ政府は、今年の経済成長率を3%超に引き上げることを目指している。複数の政府高官が10日明らかにした。
昨年の成長率は2.5%と予想に届かなかった。
政府が特に期待するのは国民に対して1人当たり1万バーツ(300ドル)を支給する「デジタルウォレット」政策の第3フェーズ(1500億バーツ規模)だ。
財務省高官の1人は、第3フェーズが第3・四半期末までに実行されると述べ、給付金は適切なタイミングで賢く使われるだろうと付け加えた。
既に高齢者などへの支給が完了したフェーズでは、一部が借金の返済に充当され、消費喚起につながっていないとの声も出ている。
しかし別の財務省高官は、スマートフォンのアプリ経由で16歳から20歳までの270万人に支給する第3フェーズは、政府が使ってほしい分野にお金を直接誘導できるとの見方を示した。