「米国第一」政策が韓国を標的に、崔相穆大統領代行が警戒感示す

3月11日、韓国の崔相穆大統領代行(写真)は閣議で、トランプ米大統領の「米国第一」政策が韓国を標的にし始めたとの認識を示した。写真は韓国ソウルでの代表撮影(2025 ロイター)
Ju-min Park
[ソウル 11日 ロイター] - 韓国の崔相穆大統領代行は11日の閣議で、トランプ米大統領の「米国第一」政策が韓国を標的にし始めたとの認識を示した。
崔氏によると、4月2日に米国の「相互関税」が発動されるのを控え、関税措置のほか、エネルギーや造船に関する協力強化を巡る米国との話し合いが始まっている。
崔氏はトランプ氏が米議会演説で韓国を名指ししたことに触れ、韓国に「全面的な圧力」がかかる恐れを指摘。「政府は国益のみを考慮し、『冷静さと柔軟性』を持って対応し、韓米の相互ウィンウィンの合意を見いだすために全力を尽くす」と語った。
これとは別に崔氏は、尹錫悦大統領の弾劾審判を巡る憲法裁判所の「重要な判断」を前に、衝突のリスクに対する国民の懸念が高まっていると指摘。暴力的で違法な抗議行動には「いかなる容赦もなく」厳しく対処すると述べた。