韓国検察、釈放後も尹大統領の刑事責任を公判で追及へ

3月10日、韓国の沈雨廷検事総長は、勾留取り消し決定を受けて釈放された尹錫悦大統領(写真)について、内乱罪での有罪判決獲得に向けて全力を尽くすと表明した。写真は釈放されたあとの同大統領。韓国のウィワンで8日撮影(2025 ロイター/Kim Hong-ji)
Jack Kim
[ソウル 10日 ロイター] - 韓国の沈雨廷検事総長は10日、勾留取り消し決定を受けて釈放された尹錫悦大統領について、内乱罪での有罪判決獲得に向けて全力を尽くすと表明した。
勾留取り消しを認めたソウル中央地裁の判断を尊重するとしつつ、起訴のタイミングが勾留期限を過ぎていたとする同地裁の評価には同意しないと反論。記者団から起訴取り下げの可能性を問われると「公判でさまざまな争点について検察側の主張を尽くすよう指示した」と語った。
尹氏は8日夕、ソウル拘置所から釈放された。ソウル中央地裁は前日、同氏が請求していた勾留取り消しを認めたが、これに対して検察当局は8日、抗告の手続きを取らない方針を決定した。