JT、カナダの訴訟和解で引当金3756億円 配当予想は修正せず

3月10日、 JTはカナダ子会社を含むたばこ3社が被告となった喫煙と健康に関する訴訟での和解を受け、2024年12月期決算で訴訟損失引当金3756億円を営業費用として一括計上すると発表した。写真はJTのロゴ。5月、都内で撮影(2025年 ロイター/Mayu Sakoda)
Kentaro Okasaka
[東京 10日 ロイター] - JTは10日、カナダ子会社を含むたばこ3社が被告となった喫煙と健康に関する訴訟での和解を受け、2024年12月期決算で訴訟損失引当金3756億円を営業費用として一括計上すると発表した。
これに伴い、24年12月期通期の連結営業利益を前年比3.7%増の6972億円から同51.9%減の3234億円に修正した。1株当たりの配当予想194円は変更しない。
また、現時点で25年度の業績見込みや配当予想の修正予定もないとしている。
JTによると、3社はカナダ・ケベック州の集団訴訟原告を含む債権者との調停を進め、3社で約3兆5600億円の和解金支払い方法について合意に至った。JT側は頭金を支払った後、分割金として毎年の純利益の70-85%を支払う。支払い完了までには20-30年程度かかる見込み。