独1月輸出は前月比2.5%減、鉱工業生産は予想以上に増加

3月10日、 ドイツ連邦統計庁が10日発表した1月の輸出は増加予想に反して減少した一方、鉱工業生産は増加した。独ドゥイスブルクのスチール工場で2020年1月撮影(2025年 ロイター/Wolfgang Rattay)
Maria Martinez
[ベルリン 10日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が10日発表した1月の輸出は増加予想に反して減少した一方、鉱工業生産は増加した。ドイツ経済の見通しがバラ色ではないことが示された。
輸出は前月比2.5%減少。ロイターがまとめた市場予想は0.5%増だった。
輸入は前月比1.2%増加した。
貿易収支は160億ユーロ(173億4000万ドル)の黒字。黒字額は昨年12月の207億ユーロから減少、前年同月の253億ユーロからも減少した。
1月は輸出の大半は米国向けだったが、前月比4.2%減少した。
欧州連合(EU)諸国向け輸出は前月比4.2%減少、EU域外への輸出は0.4%減少した。
一方、鉱工業生産は前月比2.0%増と、市場予想(1.5%増)以上に増加した。昨年12月の鉱工業生産は前月比1.5%減に上方改定された。
ただ、1月の増加と12月の上方改定にもかかわらず、変動の少ない3ヵ月ベースでみると、11─1月の鉱工業生産は直近3カ月と同じ水準となり、鉱工業の停滞が示された。
1月の鉱工業受注は前月比7%減少した。