ニュース速報
ワールド

独西部で群衆に車、2人死亡多数負傷 個人的動機の単独犯か

2025年03月04日(火)04時34分

ドイツ西部マンハイムで3日、車が群衆に突っ込み、少なくとも1人が死亡し、複数が負傷した。同日撮影(2025年 ロイター/Heiko Becker)

Rachel More

[マンハイム(ドイツ) 3日 ロイター] - ドイツ西部マンハイムで3日、車が群衆に突っ込み、少なくとも2人が死亡した。ほか25人が負傷し、うち15人が重傷のもよう。地元警察によると、車を運転していた人物の身柄は拘束された。単独犯とみられる。

拘束されたのは南西部ラインラント・プファルツ州出身の40歳の男で、現在、病院で治療を受けている。フォーカス・オンライン・メディアが治安当局の情報として報じた。

州当局者は、政治的または宗教的な動機はなかったとみられるとし「動機はむしろ容疑者自身の個人的な状況に根ざしている可能性がある」と述べた。

放送局SWRは、拘束された男は精神的な問題を抱えていたと報じた。

地元メディアによると、黒のSUV(スポーツ用多目的車)が市中心部のパラーデ広場から、観光名所にもなっている給水塔の方向に向かって走行し、高速で群衆に突っ込んだ。 

警察は他に関与している人物がいるかは現時点で不明としており、住民に対し現場周辺への立ち入りを避けるよう呼びかけている。  

事件はドイツのラインラント地方の各都市でカーニバルのパレードが行われている最中に発生。警察は、イスラム国(IS)と関連するソーシャルメディアアカウントがケルンとニュルンベルクのカーニバル行事を標的とした攻撃を呼びかけていることから、今年のカーニバルのパレードに対して厳重な警戒態勢を取っている。

ドイツでは昨年12月にも、東部マグデブルクのクリスマスマーケットで車が群衆に突っ込み、死傷者が出る事件が起きている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

TSMC、米に1000億ドル投資 トランプ大統領と

ワールド

トランプ氏がゼレンスキー氏を再び批判、「もっと感謝

ワールド

ウクライナは和平実現に実質外交、ゼレンスキー氏「米

ワールド

トランプ氏の和平への決意伝える、国務長官がチェコ外
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
特集:進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗
2025年3月11日号(3/ 4発売)

ジャンルと時空を超えて世界を熱狂させる新時代ピアニストの「軌跡」を追う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 2
    「浅い」主張ばかり...伊藤詩織の映画『Black Box Diaries』論争に欠けている「本当の問題」
  • 3
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 4
    ニンジンが糖尿病の「予防と治療」に効果ある可能性…
  • 5
    バンス副大統領の『ヒルビリー・エレジー』が禁書に…
  • 6
    イーロン・マスクの急所を突け!最大ダメージを与え…
  • 7
    アメリカで牛肉さらに値上がりか...原因はトランプ政…
  • 8
    米ウクライナ首脳会談「決裂」...米国内の反応 「ト…
  • 9
    世界最低の韓国の出生率が、過去9年間で初めて「上昇…
  • 10
    生地越しにバストトップがあらわ、股間に銃...マドン…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    イーロン・マスクへの反発から、DOGEで働く匿名の天才技術者たちの身元を暴露する「Doxxing」が始まった
  • 4
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほ…
  • 5
    ニンジンが糖尿病の「予防と治療」に効果ある可能性…
  • 6
    イーロン・マスクのDOGEからグーグルやアマゾン出身…
  • 7
    「絶対に太る!」7つの食事習慣、 なぜダイエットに…
  • 8
    東京の男子高校生と地方の女子の間のとてつもない教…
  • 9
    ボブ・ディランは不潔で嫌な奴、シャラメの演技は笑…
  • 10
    日本の大学「中国人急増」の、日本人が知らない深刻…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 5
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 6
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中