独連立政権協議の政党、防衛・インフラ特別基金の早急設置を検討=関係筋
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3月2日、ドイツ次期政権樹立に向けて連立交渉中の政党は、防衛とインフラに関してそれぞれ数千億ユーロ規模の特別基金を早急に設置することを検討している。写真はメルツCDU党首。ドイツのハンブルクで2月撮影(2025 ロイター/Fabian Bimmer)
[ベルリン 2日 ロイター] - ドイツ次期政権樹立に向けて連立交渉中の政党は、防衛とインフラに関してそれぞれ数千億ユーロ規模の特別基金を早急に設置することを検討している。事情に詳しい関係者3人がロイターに明らかにした。
交渉しているのはキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)。両党に助言するエコノミストらは、防衛基金に4000億ユーロ(4150億ドル)、インフラ基金に4000億―5000億ユーロが必要になると推計している。
2月28日に米ホワイトハウスで行われたウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ米大統領らとの会談が激しい応酬となったことで、ドイツでは自国とウクライナの防衛のために速やかに支出を増やす必要があるとの切迫感が高まっている。
CDU・CSUとSPDの幹部らは28日、メルツCDU党首を首相とする連立政権を4月20日の復活祭までに樹立する方向で協議を始めた。しかし特別基金に関しては、新政権発足を待たず3月中に承認したい意向だという。