タイ経済、1月は前月から改善 観光と消費がけん引=中銀
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2月28日、タイ中央銀行は、1月の国内経済が観光と消費にけん引され前月から改善したとの見方を示した。写真はタイの伝統的な衣装を身につけた観光客達。バンコクで昨年8月撮影(2025 ロイター/Chalinee Thirasupa)
[バンコク 28日 ロイター] - タイ中央銀行は28日、1月の国内経済が観光と消費にけん引され前月から改善したとの見方を示した。
1週間の公共交通機関運賃免除や消費税控除キャンペーンなどで消費が増加したほか、自動車生産に改善の兆候が見られるという。
1月経常収支は27億ドルの黒字、輸出は前年同月比
12.9%増、輸入も同7.5%増だった。
ただ中銀は、輸出と工業製品生産はなお構造的な問題による圧力を受けていると指摘した。
中銀は今年最初の会合となった26日、政策金利を予想外に0.25%ポイント引き下げ2.00%とした。経済成長の鈍化と、主要国の貿易政策を巡る不透明感によるリスク増大に対応した。
今年の成長率予想は従来の2.9%から2.5%強に下方修正した。