ロシア議会議員ら、欧州首脳会談を批判 「何の結果も生み出さず」
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ロシアの有力国会議員らは、3月2日に開催された欧州首脳会合について、ウクライナ戦争を終わらせるための計画は何も生み出されなかったと指摘した。写真は上院国際問題委員会のコンスタンチン・コサチョフ委員長。2023年3月、モスクワで撮影(2025年 ロイター/Evgenia Novozhenina)
[2日 ロイター] - ロシアの有力国会議員らは、2日に開催された欧州首脳会合について、ウクライナ戦争を終わらせるための計画は何も生み出されなかったと指摘した。
欧州首脳らは2日、ロンドンで会合を開き、ウクライナのゼレンスキー大統領への強い支持を示すとともに、ウクライナ支援の取り組み強化を表明した。欧州の防衛費増額の必要性でも一致した。
ゼレンスキー大統領は2月28日、トランプ米大統領とホワイトハウスで会談したが、記者団の前で激しい応酬になり、会談は物別れに終わった。
上院国際問題委員会のコンスタンチン・コサチョフ委員長はテレグラムに、ウクライナが期待できるのはロシアと米国の関係改善だけだと投稿。欧州には何の計画もないと指摘した。
その上で、ゼレンスキー大統領と会談したスターマー英首相は「このことを理解しないわけにはいかない」と述べた。
下院国際問題委員会のレオニード・スルツキー委員長は「ロンドンでの首脳会談はウクライナのナチス首謀者を救わないだろう」とし、「結果はゼロで、ワシントンでの大失敗の後、道化師の政治的評判を回復させる試みは失敗した」と語った。