自民・公明、25年度予算案115.1兆円に減額修正 新規国債も減額
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2月28日、自民、公明両党は2025年度当初予算案の歳出総額を115兆1978億円に見直し、国会に提出した。政府当初案からは3437億円の減額修正となる。新規国債の発行予定額も小幅減額とした。写真は国会議事堂。2014年12月撮影(2025年 ロイター/Yuya Shino)
Takaya Yamaguchi
[東京 28日 ロイター] - 自民、公明両党は28日、2025年度当初予算案の歳出総額を115兆1978億円に見直し、国会に提出した。政府当初案からは3437億円の減額修正となる。新規国債の発行予定額も小幅減額とした。
国会修正による減額修正は1955年以来、70年ぶり。日本維新の会と合意した高校授業料の無償化に加え、「年収103万円の壁」見直しに伴う協議内容を反映した。
歳出では、高校無償化で1064億円を追加。高額療養費への関連経費として55億円を積み増す。一方、地方交付税や予備費の減額措置も盛り込んだ。
主財源となる税収は、当初想定に比べて6210億円の減額となる。一方、旧日本長期信用銀行への公的資金が一部返済されることなどを踏まえ、修正案では税外収入を2797億円追加計上した。
新規国債は当初案から19億円減額され、修正後の発行予定額は28兆6471億円となる。前倒し債での調整を図り、市中向けのカレンダー発行は据え置くとみられる。