顧客口座に81兆ドル、米シティが誤入金 数時間後取り消し=FT
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米シティグループが昨年4月、ある顧客の口座に280ドルを送金する予定だったところ誤って81兆ドルを入金し、数時間かけて取り消し処理を行ったと英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が28日報じた。ニューヨークで2024年1月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[28日 ロイター] - 米シティグループが昨年4月、ある顧客の口座に280ドルを送金する予定だったところ誤って81兆ドルを入金し、数時間かけて取り消し処理を行ったと英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が28日報じた。
決済担当者の操作ミスをチェック担当者も見過ごし、処理から1時間半後に別の行員が気付いたという。最終的に数時間かけて取引は取り消された。取引は翌日に実行される予定だった。
シティはこの件について、米連邦準備理事会(FRB)と通貨監督庁(OCC)に報告した。
同行はロイターへの電子メールで、監視・検知システムにより、2つの台帳口座間の入力ミスを速やかに特定し、誤った取引を取り消したと説明した。
FTが入手したシティの内部報告書によると、同行では2024年に10億ドル以上のニアミスが10件発生していた。23年は13件あったという。