野村HD、バンキング部門を新設 資産形成や資産承継に対応
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2月28日、野村ホールディングスは、ファンドのカストディ業務を手掛けるノムラ・バンク(ルクセンブルク)や野村信託銀行を傘下とするバンキング部門を新設すると公表した。写真は野村ホールディングスのロゴ。2016年11月に都内で撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)
Miho Uranaka
[東京 28日 ロイター] - 野村ホールディングスは28日、ファンドのカストディ業務を手掛けるノムラ・バンク(ルクセンブルク)や野村信託銀行を傘下とするバンキング部門を新設すると公表した。銀行や信託の機能を活用し、個人に対する資産形成や資産承継などビジネスへの取り組みを強化する。
同部門に入る事業の税前利益は24年3月期に100億円前半だった。これを2031年3月期までに3倍超にすることを目指す。野村HDは昨年5月、バンキング・ビジネスをグループ第4の柱として強化することを打ち出していた。
同時に投資銀行部門の体制変更についても公表した。事業法人を中心に国境を超える案件が活況な中、海外に駐在する人材を日本に集約し、日本企業の海外進出ニーズなどを取り込みたい考え。