金正恩氏、軍教育機関を視察 戦争に備え近代的軍隊の建設求める
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北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は軍の指揮官らを養成する姜健総合軍官学校を訪問し、あらゆる戦争にも対応できる強力で近代的な軍隊を建設するよう求めた。写真は2019年2月、ベトナム・ドンダンで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
Hyonhee Shin
[ソウル 26日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は軍の指揮官らを養成する姜健総合軍官学校を訪問し、あらゆる戦争にも対応できる強力で近代的な軍隊を建設するよう求めた。朝鮮中央通信(KCNA)が26日報じた。
金氏は今週、軍幹部らの養成機関である金日成政治大学を訪問し、軍への忠誠心と犠牲精神を訴えた。韓国の情報機関はこれらの視察について、ロシアへの追加派兵準備の一環である可能性を指摘している。
KCNAによると、金氏は姜健総合軍官学校の教育施設の管理・運営がずさんだと批判した。強力な軍隊を建設する上で与党が追求する「現代性と先進性」を満たしていないと述べた。
学生たちが「現代戦の実際の経験」を学び、先進的な武器や技術装備を習得できるよう施設を改修し、実践に重点を置いた教育を強化するよう指示した。
「現在の国際情勢は帝国主義者の攻撃的かつ好戦的な性質が歴史上最も露骨に表れ、戦争と流血が日常化している」と述べ、「軍隊は戦争に完璧に対処する必要がある」と強調した。