ブラジル前大統領を起訴、クーデター企て 22年大統領選敗北巡り

　２月１８日、ブラジル検察は、２０２２年大統領選での敗北を覆すためにクーデターを企てたとして、ボルソナロ前大統領（写真）を起訴した。写真はブラジルのブラジリアで１月撮影（２０２５　ロイター／Adriano Machado）

[サンパウロ／ブラジリア １８日 ロイター] - ブラジル検察は１８日、２０２２年大統領選での敗北を覆すためにクーデターを企てたとして、ボルソナロ前大統領を起訴した。

副大統領候補だったブラガ・ネット元国防相も起訴し、両氏が民主主義の転覆を狙う「犯罪組織」を率いたとした。

起訴されたのは前政権の国家安全保障顧問や海軍司令官ら軍関係者を含む計３４人。

逃亡の危険があると見なされない限り、ボルソナロ氏が裁判前に拘束される可能性は低いとみられている。

ボルソナロ氏は２２年大統領選で敗北した結果を認めず、２３年１月には同氏の支持者が首都ブラジリアで連邦議会などを襲撃した。

ブラジル連邦警察は選挙結果を否定する運動への同氏の関与を巡り２年にわたり捜査し、起訴を求める捜査報告書を昨年１１月、最高裁に提出していた。

ボルソナロ氏は法律違反を繰り返し否定し、自身に対する疑惑は政敵による魔女狩りだと主張している。同氏の弁護士はコメント要請に応じていない。