ゼレンスキー氏、米特使と会談 投資と安保「迅速な合意目指す」
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ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、首都キーウ(キエフ)でトランプ米政権のケロッグ特使(ウクライナ・ロシア担当)と会談した。写真は15日、ドイツ・ミュンヘンで撮影(2025年 ロイター/Sven Hoppe/Pool via REUTERS)
[20日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、首都キーウ(キエフ)でトランプ米政権のケロッグ特使(ウクライナ・ロシア担当)と会談した。
会談後、米国との投資・安全保障協定について、迅速に取り組み、実効性のある合意を目指す用意があると述べ、米特使との会談は成功への「希望を取り戻す」ものだったとした。
毎晩行っている国民向けのビデオ演説で「ケロッグ氏との会談は希望を取り戻すものだった。本当に機能する強力な合意が必要だ。私は、迅速かつ公平な形で進めるよう指示を出した」と語った。
ゼレンスキー氏はケロッグ氏と「良好な協議」を行ったとXに投稿。戦況のほか、ウクライナが求める安全保障、戦争捕虜の帰還などを中心に協議したと明らかにした。
その上で「ロシアが再び戦争を仕掛けることのないよう、強固で持続的な平和を確保する必要があり、確保することは可能だ」と言及。「米国との強力で実効性のある投資・安全保障協定の締結を目指す用意がある」とし、「ウクライナだけでなく自由世界全体にとって、米国の力が実感できることは重要だ」と述べた。
トランプ大統領は18日、ゼレンスキー大統領がロシアとの戦争を始めたなどと非難。これを受けゼレンスキー氏が19日に「トランプ氏は偽情報の世界に生きている」と反論したのに続き、トランプ氏はゼレンスキー氏を選挙を経ていない「独裁者」と呼ぶなど、異例の展開になっている。