米・ウクライナ、鉱物協定巡り協議継続か 米高官は署名に期待
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米国のウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)は21日、ウクライナの紛争終結に向けた取り組みの一環として、ウクライナのゼレンスキー大統領(写真)が米国との鉱物資源協定に署名すると想定していると述べた。1月撮影(2025年 ロイター/Gleb Garanich)
[ワシントン 21日 ロイター] - 米国のウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)は21日、ウクライナの紛争終結に向けた取り組みの一環として、ウクライナのゼレンスキー大統領が米国との鉱物資源協定に署名すると想定していると述べた。
ゼレンスキー大統領は、米国が軍事援助の見返りにウクライナに5000億ドルの鉱物資源提供を要求したことを巡り、米の支援はその額に遠く及ばず、具体的な安全保障条項も含まれていないとして拒否している。
ウクライナのイェルマーク大統領府長官は同日、ウォルツ氏と電話会談し、2国間関係における「立場のすり合わせ」を巡り協議した。イェルマーク氏はウォルツ氏に対し、2国間協力と高水準の関係維持の重要性を強調したという。
また、トランプ政権のケロッグ特使(ウクライナ・ロシア担当)はXへの投稿で、20日にキーウで行ったゼレンスキー大統領との会談は「広範囲に及び、前向きだった」と述べた。