元相場の安定、世界金融安定の鍵=中国人民銀総裁
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中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁は2月16日、人民元相場の安定は世界の金融と経済の安定の鍵との見方を示すとともに、中国は為替レートの決定において市場に決定的な役割を演じさせ続けると述べた。2024年9月、北京で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
[北京 16日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁は16日、人民元相場の安定は世界の金融と経済の安定の鍵との見方を示すとともに、中国は為替レートの決定において市場に決定的な役割を演じさせ続けると述べた。
サウジアラビアで開かれた会議で、ほとんどの通貨が対ドルで下落する中、元は安定を維持していると強調。
「最近、さまざまな要因がドル指数を押し上げ、ドル以外の通貨はほとんど下落した。しかし、元は市場のボラティリティーが高いにもかかわらず、ほぼ安定している」と語った。
中国はますます消費を優先し、家計所得の増加や補助金の支給といった消費促進政策を実施しているとも指摘した。
また、中国は積極的な財政政策と緩和的な金融政策を採用し、逆周期(カウンターシクリカル)型の政策調整を強化すると述べた。