ニュース速報
ワールド

中国とパキスタン、鉄道網改修などで協力合意 グワダル港開発推進

2025年02月07日(金)12時29分

 2月7日、中国とパキスタンはこのほど、パキスタンの鉄道網改修や、同国南西部グワダル港のさらなる開発に乗り出すことで合意した。写真は中国の習近平国家主席とパキスタンのザルダリ大統領。5日、北京での代表撮影(2025 ロイター)

[香港 6日 ロイター] - 中国とパキスタンはこのほど、パキスタンの鉄道網改修や、同国南西部グワダル港のさらなる開発に乗り出すことで合意した。パキスタンでの石油、天然ガス開発に対する中国企業の投資も可能にするという。中国国営新華社が6日報じた。

パキスタンのザルダリ大統領は今月4日から8日までの日程で中国を訪問。冬季アジア大会の開幕式にも出席する。

中国が2013年以降パキスタンに対して行ってきた投資と財政支援はパキスタン経済を支えてきた。両国はインドに対する長年の警戒感と、地域全体への米国の影響力に対するリスク回避の観点から、緊密な関係を築いている。

共同声明に基づく新華社報道によると、パキスタンと中国はグワダル港の重要性を認識し、「貿易と接続の重要拠点として、同港の潜在能力を最大限発揮させることで合意した」という。

また、中国資本の企業は「パキスタンにおける鉱業投資協力の実行と、陸上および海洋での地質資源協力」が奨励される。

「パキスタンは国内での海洋石油・ガス資源の開発に中国企業が参加することを歓迎する」としている。

中国・パキスタン経済回廊(CPEC)に関連するプロジェクトに中国は数千人の自国民を動員している。習近平国家主席の提唱する「一帯一路」構想の一環として、投資額は650億ドルに上る。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

午後3時のドルは151円後半に上昇、米雇用統計を控

ビジネス

GPIF、10―12月期運用収益額は10.7兆円の

ビジネス

米地銀の増資相次ぐ、M&Aや財務強化で

ワールド

タイ首相「自身には中国人の血が流れている」、観光客
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 3
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮兵が拘束される衝撃シーン ウクライナ報道機関が公開
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 6
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 7
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 8
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 9
    「僕は飛行機を遅らせた...」離陸直前に翼の部品が外…
  • 10
    スーパーモデルのジゼル・ブンチェン「マタニティヌ…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 5
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 6
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 7
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 8
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 9
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中