トランプ米政権、連邦保健機関に情報発信の一時全面停止を指示
1月21日、20日発足したばかりのトランプ米政権は連邦政府の保健関連機関に対して、健康に関わる勧告の発出や科学的な報告書の公表、ウェブサイトの更新、ソーシャルメディアへの投稿など外部への情報発信を一時的に全て停止するよう指示した。写真は食品医薬品局(FDA)のロゴ。米メリーランド州 で2009年11月撮影(2025 ロイター/Jason Reed)
[ワシントン 21日 ロイター] - 20日発足したばかりのトランプ米政権は連邦政府の保健関連機関に対して、健康に関わる勧告の発出や科学的な報告書の公表、ウェブサイトの更新、ソーシャルメディアへの投稿など外部への情報発信を一時的に全て停止するよう指示した。米紙ワシントン・ポストが21日に現職や退職した政府関係者、情報提供者など12人余りの証言に基づき報じた。
一時停止の指示は21日に食品医薬品局(FDA)、疾病対策センター(CDC)、国立衛生研究所(NIH)の保健福祉省傘下機関の職員に伝えられたという。これらの機関はコメントを避けた。
ワシントン・ポスト紙によると、食中毒の発生や薬の承認、新型鳥インフルエンザの感染症例といった緊急性の高い情報の発信が対象に含まれるかどうかは不明。
取材に応じた政府関係者の間からは、新たに発足したトランプ政権の保健当局者が、各機関から発信される膨大な情報の流れを把握するためではないかとの見方も出ている。