香港中銀が0.25%利下げ、FRBに追随 今後のペース「不透明」

香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は19日、政策金利の基準金利を0.25%ポイント引き下げ4.75%とした。写真は香港のHKMA前で2015年11月撮影(2024年 ロイター/Bobby Yip)
[香港 19日 ロイター] - 香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は19日、政策金利の基準金利を0.25%ポイント引き下げ4.75%とした。米連邦準備理事会(FRB)の決定に追随した。
FRBは18日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き下げ、4.25─4.50%とした。
HKMAの余偉文総裁は「(米)利下げペースは米国のインフレ率や労働市場指標の動向に左右され、経済活動が財政・経済・貿易政策の影響を受ける可能性もあるため、依然として不透明だ」と記者団に述べた。
また、香港の金融・通貨市場は引き続き円滑に秩序をもって機能し、市場の流動性は安定を維持、香港ドル相場も安定しているとした。
香港は香港ドルを1米ドル=7.75ー7.85香港ドルの範囲に抑える「ドルペッグ制」を採用し、金融政策を米国に連動させている。
余総裁は香港の金利がしばらくの間、比較的高い水準にとどまる可能性があるとし、将来の利下げの程度やペースにはかなりの不透明感があると指摘した。
HKMAの利下げを受け、HSBCホールディングスは香港における最優遇貸出金利を5.375%から5.25%に0.125ポイント引き下げると発表した。20日から実施する。