11月インドPMI、サービスが3カ月ぶり高水準 コスト圧力の兆し
11月22日、S&Pグローバルがまとめたインドの11月のHSBC総合購買担当者景気指数(PMI)は59.5で、10月の59.1から上昇した。写真は、インドのカルナタカ州ベンガルールで、総選挙の2回目の投票期間中に投票した人々にドーサを無料で提供するレストランのスタッフ。4月撮影(2024年 ロイターNavesh Chitrakar)
[ベンガルール 22日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめたインドの11月のHSBC総合購買担当者景気指数(PMI)は59.5で、10月の59.1から上昇した。サービスPMIが3カ月ぶり高水準となり、雇用も過去最高の伸びを示した。一方でインフレ圧力の高まりも示した。
PMIは好不況の分かれ目である50を40カ月連続で上回った。
HSBCのインド担当チーフエコノミスト、プランジュル・バンダリ氏は、「サービス業の成長が上向いた。製造業は10月からわずかに鈍化したものの予想は上回った」と述べた。
サービス部門PMIは58.5から59.2に上昇し、8月以来の高水準となった。製造業PMIは57.5から57.3に低下した。
国内の需要は拡大。製造業の受注鈍化をサービス業の売上増で相殺した。海外の需要は両部門で改善し、サービス輸出は4カ月ぶりの高水準となった。
先行きの楽観度は5月以来の高水準。雇用は、サービス主導で、2005年12月の調査開始以来最速ペースで増加した。
ただインフレ圧力の高まりが影を落とした。投入コストは15カ月ぶりの上昇率となり、生産価格インフレ率は13年2月以来の高水準となった。
バンダリ氏は「製造業が使用する原材料や、食品、サービス部門の賃金に価格圧力が高まっている」と指摘した。