オレゴン州で豚へのH5N1型鳥インフル感染を初確認=米農務省
10月30日、米農務省は30日、オレゴン州の家庭農園で飼育されていた豚1匹で高病原性鳥インフルエンザウイルス「H5N1型」への感染が確認されたと発表した。写真は鳥インフルエンザのラベルの貼られた試験管。ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで6月撮影(2024 ロイター/Dado Ruvic)
Leah Douglas Tom Polansek
[シカゴ 30日 ロイター] - 米農務省は30日、オレゴン州の家庭農園で飼育されていた豚1匹で高病原性鳥インフルエンザウイルス「H5N1型」への感染が確認されたと発表した。米国内で豚へのH5N1型鳥インフル感染が確認されたのは初めて。
豚は鳥のウイルスにもヒトのウイルスにも感染するため、鳥インフルの感染拡大を引き起こしかねない要因として特に警戒されている。
専門家の話では、2009年から10年にかけてH1N1型鳥インフルが大流行した際には豚が感染源になった。今回感染が確認されたのは家庭農園で飼育されていた豚であり、商用目的の養豚場での感染発生に比べれば危険の度合いは小さいが、それでも豚への感染が始まったことでリスクが高まるのは間違いないという。
農務省によると、感染が確認された農園で飼育されている豚は市場に出荷される予定がなかった。農園は隔離措置が取られ、羊やヤギなど飼育されている他の家畜は監視下に置かれている。
農務省は、国内の豚肉供給に影響はなく、一般の人にとって鳥インフルの危険性は引き続き小さいとしている。