インドネシアCPI、2月は前年比+2.75% 予想上回る

インドネシア統計局が1日発表した2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比2.75%と1月の2.57%から加速し、市場予想を上回った。写真は2023年1月、ジャカルタで撮影(2024年 ロイタ/Ajeng Dinar Ulfiana)
Stefanno Sulaiman Fransiska Nangoy
[ジャカルタ 1日 ロイター] - インドネシア統計局が1日発表した2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比2.75%と1月の2.57%から加速し、市場予想を上回った。食品価格の上昇が背景。
ロイターがまとめたエコノミスト予想の中央値は2.60%上昇だった。
中央銀行の今年の目標レンジは1.5─3.5%。
統計局は主にコメ、鶏肉、チリ、砂糖の価格が押し上げ要因と説明した。
統計局が追跡している全国コメ価格指数によると、小売価格は2月に前年同月比19.28%上昇した。
統制価格と変動の激しい食品価格を除くコアインフレ率は1.68%で前月から変わらず。市場予想は1.71%だった。
中銀は先週、食品のインフレ率が5%を下回るのが望ましいとし、食品価格の上昇は供給に影響を与えている季節的要因による一時的なものとの認識を示した。
中銀は2022年8月から23年10月までに合計250ベーシスポイント(bp)の利上げを実施。インフレ率は23年半ば以降、目標の範囲に収まっている。