ニュース速報
ワールド

バイデン氏のガザ政策に「抗議」10万票超、ミシガン民主予備選で

2024年02月29日(木)10時46分

11月米大統領選に向け米中西部ミシガン州で27日実施された民主党の予備選で、10万票を超える「支持者なし」票が投じられた。27日撮影(2024年 ロイター/Rebecca Cook)

Nandita Bose Trevor Hunnicutt

[ディアボーン(米ミシガン州)/ワシントン 28日 ロイター] - 11月の米大統領選に向けミシガン州で27日実施された民主党の予備選で、10万票を超える「支持者なし」票が投じられた。バイデン政権がパレスチナ地区ガザで攻撃を続けるイスラエルを支援していることに対する「抗議」が表れた格好。バイデン陣営は支持者奪還に向け尽力すると表明した。

95%開票の時点で、81%がバイデン氏を支持したものの、「支持者なし」は13%に達した。

アラブ系が多く住むミシガン州では、バイデン氏のガザ政策に抗議する有権者は「支持者なし」で投票するよう求められていた。抗議キャンペーン主催者は1万票を目指していたが、実際に投じられた票数はこれを大幅に上回った。

バイデン氏は予備選結果を受けた声明でガザやイスラエルに言及しなかった。

バイデン陣営幹部は28日、「コア層から支持を得ているからといってアラブ系国民やイスラム教徒国民をないがしろにするわけではない」と説明。バイデン氏が中東における永続的な平和の構築に取り組んでいると述べた。

ハーバード・ハリスによる2月の世論調査では、民主党員全体ではバイデン氏のイスラエル・イスラム組織ハマス紛争への対応を61%が支持している。

2020年の大統領選では、バイデン氏が3%弱の差でミシガン州を制した。一部の世論調査によると、今回の選挙で直接対決となれば、トランプ氏がリードする可能性が高いとされている。

ミシガン州にはアラブ系有権者が約20万人おり、バイデン氏が前回大統領選でつけたリードの15万5000票より多い。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ドルは上昇へ、債券市場の小さな問題は解決=トランプ

ビジネス

トランプ氏、スマホ・PCなど電子機器の関税を免除 

ワールド

アングル:中国にも「働き方改革」の兆し、長時間労働

ワールド

グリーンランドに「フリーダムシティ」構想、米ハイテ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税大戦争
特集:トランプ関税大戦争
2025年4月15日号(4/ 8発売)

同盟国も敵対国もお構いなし。トランプ版「ガイアツ」は世界恐慌を招くのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    車にひかれ怯えていた保護犬が、ついに心を開いた瞬間...胸に顔をうずめた姿に世界が涙
  • 3
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助けを求める目」とその結末
  • 4
    シャーロット王女と「親友」の絶妙な距離感が話題に.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    「世界で最も嫌われている国」ランキングを発表...日…
  • 7
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 8
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 9
    娘の「眼球が踊ってる」と撮影、目の「異変」は癌が…
  • 10
    コメ不足なのに「減反」をやめようとしない理由...政治…
  • 1
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 4
    凍える夜、ひとりで女性の家に現れた犬...見えた「助…
  • 5
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 6
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 7
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 8
    「やっぱり忘れてなかった」6カ月ぶりの再会に、犬が…
  • 9
    「吐きそうになった...」高速列車で前席のカップルが…
  • 10
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    公園でひとり歩いていた老犬...毛に残された「ピンク色」に心打たれる人続出
  • 3
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世界が感動
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の…
  • 6
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 7
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 8
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 9
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中