インド、24年度に財政赤字さらに削減へ 資本支出拡大も＝政府筋

インド政府は２０２４／２５年度（２４年４月からの１年間）の財政赤字の対国内総生産（ＧＤＰ）比率を２３／２４年度目標の５．９％から少なくとも５０ベーシスポイント（ｂｐ）引き下げる計画という。写真は通勤でムンバイに向かう女性たち。１９年撮影。（2024年 ロイター/Francis Mascarenhas/File Photo）

Aftab Ahmed　Nikunj Ohri

[ニューデリー １１日 ロイター] - インド政府は２０２４／２５年度（２４年４月からの１年間）の財政赤字の対国内総生産（ＧＤＰ）比率を２３／２４年度目標の５．９％から少なくとも５０ベーシスポイント（ｂｐ）引き下げる計画という。また、資本支出を最大２０％増やすことも目指している。２人の政府当局者が明らかにした。

インド・レーティングスのエコノミスト、デベンドラ・パント氏は、財政赤字を縮小し同時に資本支出を増やす計画は歳入増加と補助金抑制の取り組みにかかっていると指摘した。

国政選挙を数カ月後に控える政府が社会保障費や補助金を削減するのはまれだが、モディ首相は異例の３期目を果たすと広く予想されている。

シタラマン財務相は２月１日に２４／２５年度予算を発表する。

当局者によると、予算案で財政赤字の対ＧＤＰ比率を少なくとも５０ｂｐ引き下げる計画が複数のシナリオとともに議論されている。

政府はインフラ建設への資本支出を今年度の１０兆ルピーから最大１２兆ルピー（１４４５億９０００万ドル）に引き上げることも目指しているという。また、赤字削減の今年度目標５．９％の達成に自信を示している。