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独BMW、関税戦争が業績10億ユーロ下押しへ 24年は減益

2025年03月14日(金)19時56分

ドイツの高級車メーカー、BMWのオリバー・ツィプセ最高経営責任者(CEO)は、中国製電気自動車(EV)に対する欧州連合(EU)の関税や米国の対EU関税を踏まえ、今年の関税による業績への影響が10億ユーロ(10億9000万ドル)と予想した。オランダの販売店で2月撮影。(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

Victoria Waldersee

[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツの高級車メーカー、BMWのオリバー・ツィプセ最高経営責任者(CEO)は、中国製電気自動車(EV)に対する欧州連合(EU)の関税や米国の対EU関税を踏まえ、今年の関税による業績への影響が10億ユーロ(10億9000万ドル)と予想した。

今年の自動車部門の利益率を5─7%と予想。3月12日までに導入された関税が1%ポイント押し下げると指摘した。LSEGがまとめたコンセンサス予想は7.3%だった。

ツィプセCEOは、10億ユーロと見積もる関税の影響は、さらなる関税の可能性もあり「保守的」だとした。米国による鉄鋼とアルミニウムに対する関税など、すでに発動された関税が今年一杯適用されるとは考えていないとも述べた。ワルターメルトル最高財務責任者(CFO)は「状況が変われば、見通しも変わる」と述べた。

2024年通期の純利益は3分の1以上減少し76億8000万ユーロ(83億2000万ドル)。中国とドイツでの販売不振、ブレーキの不具合による出荷遅延が響いた。第4・四半期は41%の減益。在庫解消に伴う固定費の増加が影響した。

年間配当は優先株1株当たり4.32ユーロとした。配当性向は36.7%で過去最高となった。

ロイター
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