ECBの4月据え置き支持、関税などインフレリスク=オーストリア中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁(写真)は、関税引き上げと政府歳出増が新たなインフレ上昇リスクにつながるとし、4月の金利据え置きを支持するとの見方を示した。昨年4月撮影。(2025年 ロイター/Leonhard Foeger/File Photo)
[フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、関税引き上げと政府歳出増が新たなインフレ上昇リスクにつながるとし、4月の金利据え置きを支持するとの見方を示した。
14日公表されたニュースレターのインタビューで明らかにした。
総裁は先週の理事会で利下げに反対したが、4月17日に開かれる次回理事会での「利下げ停止に賛成」と指摘。「これまで利下げを支持しながらも懸念を表明していた理事が、どの程度追加利下げに反対するかが注目される」と述べた。
その上で夏にも利下げの再開が可能とし、おそらく早ければECBが新たな経済予測を発表する6月の理事会での可能性を挙げた。
同様に、関税引き上げ、国防費増、ドイツの「債務ブレーキ」緩和がインフレ上昇を招いた場合、利上げが必要になる可能性もあると述べた。