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英政府、EV販売義務を緩和 ハイブリッド車禁止は35年に延期

2025年04月07日(月)10時36分

スターマー英首相は6日、国内の自動車メーカーに電気自動車(EV)の生産を増やすよう義務づける措置を緩和し、ハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)については新車販売禁止の適用開始を2035年に延期すると発表した。写真は2024年12月、リヴァプールで撮影(2025年 ロイター/Temilade Adelaja)

[6日 ロイター] - スターマー英首相は6日、国内の自動車メーカーに電気自動車(EV)の生産を増やすよう義務づける措置を緩和し、ハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)については新車販売禁止の適用開始を2035年に延期すると発表した。トランプ米政権が打ち出した自動車への追加関税による影響を和らげるため。

ガソリン車とディーゼル車については従来の計画通り2030年から新車販売を禁止する。

今回発表された措置ではまた、英国のスーパーカーメーカーや高度な技術を保護するため、マクラーレンやアストン・マーティンなど小規模なメーカーについて、EV販売義務の適用から除外する。

スターマー氏は声明で「世界貿易は変貌しつつあり、われわれは英経済の再構築をさらに進め、そのペースを上げる必要がある」と説明した。

英自動車メーカーは主に高級車を米市場に輸出している。昨年の英国製自動車の対米輸出は100万台強、約76億ポンド(97億9000万ドル)相当に上った。

ロイター
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