ニュース速報
ビジネス

金融大手、米景気後退リスクの高まりに警鐘 トランプ関税を受け

2025年04月04日(金)02時02分

HSBC、ドイツ銀行、バンク・オブ・アメリカ(BofA)など大手金融各社は3日、トランプ米大統領の新たな大規模措置が継続されれば米経済が今年、景気後退に陥るリスクが高まると警告した。3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[3日 ロイター] - HSBC、ドイツ銀行、バンク・オブ・アメリカ(BofA)など大手金融各社は3日、トランプ米大統領の新たな大規模措置が継続されれば米経済が今年、景気後退に陥るリスクが高まると警告した。

ドイツ銀行はリポートで、関税が継続されれば「景気後退リスクが大幅に高まる可能性が高い」と指摘した。BofAは経済が「景気後退の瀬戸際」に追い込まれる可能性があるとの見解を示した。

ドイツ銀行とBofAはともに、関税により今年の米国経済成長が1─1.5%ポイント押し下げられる可能性があると予測している。

HSBCは景気後退説が勢いを増すとしながらも、同社の分析では株式市場が年末までに景気後退に陥る可能性をすでに約40%織り込んでいるとみられるため、潜在的な下落幅は限定的だとした。

バークレイズも米が景気後退に陥る「リスクは高い」と警告。米国経済が2025年末までに四半期ベースで0.1%縮小すると予想している。

それでもバークレイズは米連邦準備理事会(FRB)が今年2回、25ベーシスポイント(bp)の利下げを行うとの予想を維持。BofAは利下げを行わないとの見方を維持したが、景気後退局面では200bp(2%)以上の利下げを行う可能性があるとした。

モルガン・スタンレーも、関税によりインフレ率が上昇する可能性があるためFRBは年内に利下げしないと予想していると述べた。従来は6月に25bpの利下げを予想していた。

トランプ米大統領は2日、貿易相手国に対し相互関税を課すと発表した。全ての輸入品に一律10%の基本関税を課した上で、各国の関税や非関税障壁を考慮し、国・地域別に税率を上乗せする。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏とマスク氏ら、仏で有罪判決のルペン氏に支

ビジネス

中国が対抗措置、全ての米国製品に34%の追加関税 

ビジネス

アングル:長期金利急低下、米関税でパニック買いも 

ビジネス

アングル:日本株底入れまだ先か、上値抑制の「逆パー
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5万年以上も前の人類最古の「物語の絵」...何が描かれていた?
  • 2
    「最後の1杯」は何時までならOKか?...コーヒーと睡眠の「正しい関係」【最新研究】
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】日本の輸出品で2番目に多いものは何?
  • 5
    ひとりで海にいた犬...首輪に書かれた「ひと言」に世…
  • 6
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のため…
  • 7
    得意げに発表した相互関税はトランプのオウンゴール…
  • 8
    「ネイティブ並み」は目指す必要なし? グローバル…
  • 9
    テスラが陥った深刻な販売不振...積極プロモも空振り…
  • 10
    アメリカから言論の自由が消える...トランプ「思想狩…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 9
    突然の痛風、原因は「贅沢」とは無縁の生活だった...…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中