米のカナダ産原油輸入が2年ぶり低水準、関税受け=EIA

米国のカナダからの原油輸入量が2年ぶりの低水準に落ち込み、米国のネットベースの原油輸入も減少した。写真は米テキサス州のオイルポンプ。2017年5月撮影(2025年 ロイター/Ernest Scheyder)
Stephanie Kelly
[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米国のカナダからの原油輸入量が2年ぶりの低水準に落ち込み、米国のネットベースの原油輸入も減少した。米エネルギー情報局(EIA)のデータで判明した。トランプ米政権はカナダからの輸入原油に関税を発動している。
輸入量が減少したにもかかわらず、米国の原油在庫は先週、予想を上回る増加となった。国内の原油生産量が日量1360万バレルと、過去最高に近い水準を維持したことが背景にある。
トランプ大統領は、メキシコとカナダに対して25%の関税を発動したが、その後「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除すると表明した。
EIAのデータによると、米国のカナダからの原油輸入量は、3月14日までの1週間で日量54万1000バレル減の310万バレルと、2023年3月以来の低水準だった。
米国のネットベースの原油輸入量は日量144万バレル減の74万1000バレルで、23年10月以来の低水準。