パナマ大統領、運河巡る米の軍事的選択肢検討の報「重視せず」

パナマのムリノ大統領は20日、米軍がパナマ運河の完全なアクセスを確保する選択肢を検討しているとの報道について、全く重要視していないとの認識を示した。写真は2月撮影(2025年 ロイター/Enea Lebrun)
[パナマ市 20日 ロイター] - パナマのムリノ大統領は20日、米軍がパナマ運河の完全なアクセスを確保する選択肢を検討しているとの報道について、全く重要視していないとの認識を示した。
ムリノ大統領は記者会見で、情報源が匿名であることをその理由として挙げ、「主張の際に名前を出さないのなら、私は何の価値も認めない」と報道を一蹴した。
トランプ米大統領がパナマ運河を「取り戻す」と繰り返し発言する中、米政府当局者は先週13日、同政権がパナマ運河の完全なアクセス確保に向けた選択肢を示すよう軍に指示したとロイターに明らかにした。
また、パナマ運河の重要港湾の運営権を持つ香港企業CKハチソン・ホールディングス(長江和記実業)が4日、資産運用世界最大手の米ブラックロックが主導する投資家連合に、この運営権の売却で合意したことについてムリノ氏は、「今朝の時点で私が知る限り、取引はゆっくりと進展している」と述べるにとどめた。