ユーロ圏インフレ率、2月は前年比2.3%に下方改定 独指標修正で

欧州連合(EU)統計局が19日発表した2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)は前年同月比2.3%上昇と、速報値の2.4%上昇から小幅に下方改定された。仏パリで2024年7月撮影(2025年 ロイター/Yara Nardi)
[フランクフルト 19日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が19日発表した2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)は前年同月比2.3%上昇と、速報値の2.4%上昇から小幅に下方改定された。ドイツ指標の修正が主因で、予想外に強い物価上昇圧力が欧州中央銀行(ECB)の追加利下げを妨げるのではないかという懸念は和らぎそうだ。
一方、政策当局者が注視する、食品やエネルギーを除く基調インフレ率は2.6%で変わらず。前月比の伸び率は0.6%から0.5%に下方改定された。
市場はECBが4月に50─60%の確率で利下げを行うと見込んでおり、6月までの利下げは完全に織り込み済みとなっている。
また、ECBは現在、インフレ率が年内は現在の水準前後で推移し、2026年第1・四半期に2%の目標値まで低下すると見ている。