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景気判断据え置き、先行きリスクに米通商政策=3月月例報告

2025年03月19日(水)19時00分

 3月19日、政府は3月の月例経済報告で、景気の総括判断を8カ月連続で「一部に足踏みが残るが緩やかに回復している」とした。都内で2024年2月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Tetsushi Kajimoto

[東京 19日 ロイター] - 政府は19日に公表した3月の月例経済報告で、景気の総括判断を8カ月連続で「一部に足踏みが残るが緩やかに回復している」とした。先行きについては、物価上昇が個人消費に及ぼす影響とともに、トランプ米政権の通商政策を景気の下振れリスクに挙げた。

個別項目の評価は「企業収益」を18カ月ぶりに上方修正し、「改善している」とした以外、すべて据え置いた。同項目は12月に下方修正していた。今回も「個人消費」は「一部に足踏みが残るものの、持ち直しの動きが見られる」、設備投資は「持ち直しの動きが見られる」のままとした。

先行きは雇用・所得環境が改善する中、各種政策の効果で緩やかな回復が続くことが期待されるとする一方、物価上昇の継続が消費者心理を下押しし、個人消費に影響するリスクに触れたほか、金融資本市場の変動などに注意が必要とした。

通商政策などトランプ政権の動向も景気のリスク要因に挙げた。内閣府は大企業の景況感のうち、製造業は通商政策への懸念もあって「やや悪化している点に留意が必要」としている。

※〔表〕月例経済報告の景気判断の推移は以下をご覧ください。

ロイター
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