原油価格予測に下方リスク、関税と余剰生産能力で=ゴールドマン

3月18日、米金融大手ゴールドマン・サックスはノートで、原油価格予測の中期的なリスクは関税のエスカレーションと高水準の余剰生産能力によって下方にゆがめられていると指摘した。写真は原油のイメージ。2023年9月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[18日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは18日付のノートで、原油価格予測の中期的なリスクは関税のエスカレーションと高水準の余剰生産能力によって下方にゆがめられていると指摘した。
北海ブレント先物の価格予測レンジを5ドル引き下げ、1バレル=65─80ドルとした。混迷する地政学的情勢を背景に、ブレントは60ドル台後半から70ドル強へとやや回復したものの、原油市場は依然として下振れ方向だという。
下落要因としては、ロシアがウクライナのエネルギーインフラへの攻撃を30日間控えるという考えを支持し、米国は完全な停戦に向けた協議が直ちに始まると発表したことで、目先の対ロ制裁強化の可能性が徐々に低下する可能性があることを挙げた。