家庭用ゲーム機が27年まで市場けん引、原動力はテイクツーやスイッチ2

3月17日、オランダの調査会社ニューズーは、家庭用ゲーム機が2027年までゲーム機市場をけん引する可能性が高いと発表した。写真は「ニンテンドースイッチ」の看板。米ニューヨークのマンハッタンで2021年12月撮影(2025 ロイター/Andrew Kelly)
Zaheer Kachwala
[17日 ロイター] - オランダの調査会社ニューズーは17日、家庭用ゲーム機が2027年までゲーム機市場をけん引する可能性が高いと発表した。
発売予定製品には米ゲームソフト大手テイクツー・インタラクティブ・ソフトウエアの「グランド・セフト・オートVI(GTAVI」があることに加え、任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の後継機「ニンテンドースイッチ2」も控えている。いずれも好調な売り上げが見込まれ、市場成長につながるとニューズーは指摘した。
テイクツーが販売するGTAVI前作は世界で最も収益性の高い製品の1つ。2024年12月時点で累計2億1000万本余りを販売した。一方、任天堂は25年2月、スイッチ2の発売予定により、従来機器の通年販売予測を引き下げた。
ニューズーの市場分析部門担当者はロイターの取材に応え、「ソニー・インタラクティブエンタテインメントが手がける『マーベルズスパイダーマン』や『ゴッド・オブ・ウォー』のような大型タイトルの影響力が強い」と説明した。
これに対しパソコン向けゲームは、愛好者が過去に販売されたタイトルを好む傾向があるという。
家庭用ゲーム機向けソフトの販売見通しでは、24年から27年にかけて7%増加し、パソコン向けの2.6%増を上回る。27年のゲームソフト市場の総売上高のうち、家庭用ゲーム機向けが56%以上を占めると見込まれている。