カナダ、米をWTOに提訴 鉄鋼・アルミニウム関税巡り

カナダは、米国が12日に発動したカナダから輸入する鉄鋼・アルミニウム製品への25%関税は国際貿易ルールに違反しているとして、世界貿易機関(WTO)に紛争解決に向けた協議を要請した。写真は、ジュネーブの世界貿易機関(WTO)本部。2021年3月、ジュネーブで撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
[ベルリン 13日 ロイター] - カナダは、米国が12日に発動したカナダから輸入する鉄鋼・アルミニウム製品への25%関税は国際貿易ルールに違反しているとして、世界貿易機関(WTO)に紛争解決に向けた協議を要請した。要請は13日にWTO加盟国に配布された。
カナダは、一部の鉄鋼・アルミニウム製品に対する追加関税の免除を打ち切り、アルミニウム製品に対する関税を引き上げる米国の措置は1994年の関税および貿易に関する一般協定(GATT)に基づく米国の義務に違反していると主張した。
トランプ米大統領は13日、関税に関する考えを変えるつもりはないことを示唆。大統領執務室で記者団に対し、「われわれは何年も搾取されてきたが、これからはそうさせない。アルミニウムでも鉄鋼でも自動車でも、屈するつもりはない」と語った。
カナダは先週5日にも、米国が4日に発動した関税を巡りWTOに米国との協議を要請している。