ニュース速報
ビジネス

英JLR、親会社タタの印工場でのEV生産計画を棚上げ=関係筋

2025年03月13日(木)14時40分

インド自動車大手タタ・モーターズ傘下の高級車部門である英ジャガー・ランドローバー(JLR)は、タタが10億ドルを投じてインド南部に建設中の工場で電気自動車(EV)を生産する計画を棚上げした。事情に詳しい関係者4人が明らかにした。写真はランドローバーのロゴ。2月撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

Aditi Shah

[ニューデリー 12日 ロイター] - インド自動車大手タタ・モーターズ傘下の高級車部門である英ジャガー・ランドローバー(JLR)は、タタが10億ドルを投じてインド南部に建設中の工場で電気自動車(EV)を生産する計画を棚上げした。事情に詳しい関係者4人が明らかにした。

関係者3人は、JLRは現地で調達する価格と品質のバランスが取れたEV部品を見つけられなかったと指摘、EVの需要低迷も判断材料になったと述べた。

取引先の関係者によると、インドではJLRのEVに関する全ての作業が約2カ月止まっている。

JLRの計画棚上げを受け、タタのEV部門も高級EV「アビニャ」の第一弾の発売を先送りすることが予想される。このモデルはJLRのEVと同じプラットフォームを用い、一部の部品を共同調達する予定だった。

タタは新工場の建設を昨年9月に開始。同工場ではEV以外の車両も組み立てる。5─7年程度でフル稼働すれば、年間25万台余りを生産する予定。

この工場でJLRは7万台強、タタは2万5000台のEVをそれぞれ生産する計画だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア、クルスク州の要衝スジャ奪還 国防省発表

ワールド

台湾総統、中国のスパイ活動活発化に警鐘 対抗措置を

ワールド

イスラエル、ガザで大量虐殺行為と性暴力 国連調査委

ビジネス

独IfW、26年の経済成長予測を上方修正 歳出拡大
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船…
  • 5
    株価下落、政権幹部不和......いきなり吹き始めたト…
  • 6
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 7
    「トランプの資産も安全ではない」トランプが所有す…
  • 8
    トランプ第2期政権は支離滅裂で同盟国に無礼で中国の…
  • 9
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 10
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 5
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 6
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 7
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 8
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 9
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 10
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中